【九州:大分観光】臼杵によるなら国宝臼杵石仏に寄ろう!周辺ランチや交通情報もご紹介

みなさんこんにちは〜♪臼杵の勝手に観光大使、ちずです。このサイトでは、大分県にある臼杵の良さについてお伝えしていますが、今回は観光スポット「臼杵石仏」をご紹介します。こちらは、県外の方にはあまり知られていない観光地ではありますが、その歴史的価値や見所をお伝えしていきます。薬膳うさ味でランチを食べ、後藤製菓で臼杵煎餅の手塗りの体験するなど、周辺施設も様々ありますので、臼杵の良さをたっぷりと味わえるプランになるのではないでしょうか。石仏を見た後や前に、体験も合わせていかがでしょうか。

それでは、どうぞ最後までお付き合いください。

国宝臼杵石仏(うすきせきぶつ)ってなに?

国宝臼杵石仏は、大分県臼杵市にある摩崖仏です。1952年(昭和27年)に国の特別史蹟に指定され、1995年(平成7年)6月15日に摩崖仏としては日本で初めての国宝に指定されました。現在61体が国宝に指定されています。
彫られた時期や、なぜ彫られたのかという史料は残されていないのですが、「真名野長者伝説」では、亡くなった娘を弔うために長者が彫らせたとされています。
この伝説は6世紀ごろといわれていますが、古園石仏大日如来像に代表される国宝臼杵石仏の様式などから平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われています。
本当のところ、誰が何は目的で造営したのか、はっきりとしたことは分かっておらず、今もなお多くの謎に包まれています。
石仏群は4群に分かれていて、地名によって、ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、ホキ石仏第2群、山王山石仏群、古園石仏群と名づけられています。
どの石仏もそれぞれが素晴らしく、表情豊かなお顔や姿は、心にやすらぎをあたえてくれます。ほっとさせてもらえます。

そもそも摩崖仏ってなに?

摩崖仏とはそそり立つ岩壁や岩壁を彫った内側に刻まれるなど、自然の岩壁や露岩、あるいは転石に造立された仏像を指す。切り出された石を素材に造立された石仏(独立石仏)は移動することが可能であるが、摩崖仏は岩壁などに造立されているため移動すことができない

ウィキペディアより

臼杵の石仏は元々阿蘇山からの火砕流が固まってできた岩に彫られています。
そのため、岩がもろくて柔らかいため、1000年以上風雨にさらされた石仏は下半身が切り取られたようになったりしています。

石仏群の中でも有名な石仏とは?

古園石仏群にある「大日如来像」が一番有名で、以前は仏頭が落下していました。長年雨風にさらされて落下してしまったのでしょう。私たちが小さい頃の石仏といえば、仏頭の大日如来さまでした。しかし、国宝に指定されるということで、1993年(平成5年)に本来の姿に修復されました。
自然に落ちたんだからそれが本来の姿という意見と体の上にあってこそ本来の姿というどちらの意見もある中、修復したことで国宝として認められることになりました。
この大日如来さまのお顔はとても優しくて、凛とされています。しかし、見る位置によってはとても厳しいお顔に見えたり、涼やかなお顔に見えたりと、心の中を見透かされているような気持ちになります。
今ではこの大日如来さまをモチーフにして「ほっとさん」という臼杵市を代表する「ゆるきゃら」も登場しました。市民はもちろん観光客の方にも大人気です。

臼杵石仏の1年 石仏火まつり

臼杵石仏では1年を通じて楽しむことができます。
夏は蓮がきれいに咲きます。蓮は朝に咲くといわれているので、早朝から蓮の開花を見るために訪れる方も多くいます。咲くときに「ぽんっ」と音が鳴るとかならないとか…
8月の最後に土曜日には毎年「石仏火まつり」が行われ、石仏群とその周辺に松明が焚かれ、幻想的な景色が浮かび上がります。
12月31日の大晦日には「年越し供養法要」が行われ、石仏群に松明が焚かれ、新年を迎えるときには、振る舞い酒などがあり、地元の方や観光客の方も訪れます。

臼杵石仏周辺ランチなら「薬膳うさ味」、体験なら「後藤製菓」

ランチでおすすめと言ったら、「石仏観光センター 薬膳 うさ味」さんです。こちらでは、蓮の時期に合わせてでは蓮を使ったオリジナルのお料理がいただけます。
また、「後藤製菓」さんでは、予約をすれば、臼杵せんべいの手塗りの体験もできますし、工場見学は予約なしで随時見られます。
どちらのお店にもお土産コーナーがあり、とても充実しています。

真名野長者伝説から生まれた臼杵竹宵まつり

「真名野長者」とは、炭焼き小五郎と言い、その妻は玉津姫と言いました。二人の間に生まれた娘は般若姫といい、その美しさは世間の評判となっていました。般若姫の噂を聞いた朝廷は妃として都へ来るようにと使者を遣わしますが、小五郎はそれを断り、代わりに姫の姿を書き写した「玉絵箱」を献上しました。「玉絵箱」の絵を見た、後の用明天皇は姫に会うために臼杵にきて、小五郎夫妻の元に身を寄せ、やがて般若姫と結ばれました。しかし、朝廷に呼び戻された、皇子(後の用命天皇)は妊娠中の般若姫を残し、都に戻っていきました。その後、玉絵姫という可愛い女の子を出産した般若姫は、生まれたばかりの玉絵姫を残し、臼杵の港から都に向けて出港しましたが、途中嵐に遭い、般若姫は帰らぬ人となったのです。それを悲しいんだ小五郎夫婦は「玉絵箱」の中の玉津姫の絵の里帰りお願いしました。里帰りが許され「玉絵箱」は小五郎夫婦の元に戻ってきました。その時の臼杵に「玉絵箱」が戻って様子が竹宵祭りの般若姫行列となっています。

【アクセス】臼杵石仏への行き方。バス、タクシー、レンタサイクル

大分県臼杵市深田にあります。
JR日豊線臼杵駅より7キロほどのところ、バス、タクシーなどを利用すると20分ほどで到着。
自家用車では東九州自動車道臼杵インターを出て、左折後、5分ほどで大きな看板が見えてきます。
市内の観光交流プラザではレンタサイクルなどもあります。自転車で行くと30分くらいかかります。黄色い自転車で石仏に向かっている観光客の方をよく見かけます。以前は外国の方も多く見かけていましたが、最近ではなかなかいらっしゃいません。

まとめ

臼杵市に国宝があっただなんて知らなかったという方も多くいらっしゃると思います。
九州に、大分県にいらした際はぜひ臼杵市にお立ち寄りください。
心穏やかにしてくれる、石仏さんが待っています。

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